小規模企業共済の「一般貸付」を受けるための具体的な方法
小規模企業共済に加入している方は、「一般貸付制度」を利用して、お金を借りることができます。
一般貸付制度を利用するための具体的な手順・必要書類について解説します。
具体的な手順
手順① 商工中金に行く
小規模企業共済の貸付制度は、商工中金で手続きを行うことで利用することができます。
必要書類を準備したうえで、最寄りの商工中金に行って手続きを行ってください。
手順② 窓口で貸付の手続きを行う
商工中金に着きましたら、受付窓口で「小規模企業共済の一般貸付を受けたい」旨を伝えてください。窓口を必要書類提出、申込書記載を行えば、30分～1時間程度で手続きが完了します。
必要書類
一般貸付を受けるためには、以下の①～⑤の必要書類を揃えてから商工中金に持参してください。
必要書類① 印鑑証明書
一般貸付を受ける本人の印鑑証明書が必要です。
必要書類② 個人の実印
一般貸付を受ける本人の実印も必要になります。
窓口での手続きで作成する書類に押印を行います。
必要書類③ 小規模企業共済から届いたハガキ
小規模企業共済から送られてきたハガキの原本が必要です。
小規模企業共済から本人宛てに送られてきたハガキであれば、「貸付限度額のお知らせ」でも「掛金払込証明書」でも内容は問いません。
必要書類④ 収入印紙
借入金額に応じた収入印紙が必要となります。
必要な収入印紙の金額は以下の通りです。
商工中金の窓口では、収入印紙を購入することはできないため、事前に購入しておく手続きがスムーズです。
必要書類⑤ 本人確認書類
窓口での手続きの際には本人確認が必要であるため、「運転免許証」や「保険証」などの本人確認書類が持参しましょう。
借入条件
利率
借入金の利率は、年1.5％です。（2019年4月1日時点）
借入期間
借入期間は、借入金額に応じて以下のなかから選択できます。
100万円以下 ： 6か月・12か月
105万円～300万円 ： 6か月・12か月・24か月
305万円～500万円 ： 6か月・12か月・24か月・36か月
505万円以上 ： 6か月・12か月・24か月・36か月・60か月
また、借入金の返済方法は、借入期間によって以下のようになります。
借入期間6か月・12か月 ： 期限一括返済
借入期間24か月・36か月・60か月 ： 6か月ごとの元金均等割賦償還
即日現金でもらうことも可能
借入金は、その日に受け取ることができます。
その場で現金で受け取るか、指定した銀行口座に振込みかを選ぶことができます。
振込みの場合は864円の手数料が差し引かれて入金されることになります。
担保・保証人は不要
小規模企業共済の一般貸付を受ける際には、担保・保証人は必要ありません。
まとめ
小規模企業共済の一般貸付は、即日借入が可能なとても利用しやすい制度です。
一時的な事業資金の補填などには、とても使い勝手の良い制度であるため、資金調達の1つの手段として利用すると良いでしょう。
