経営コンサルティング
「経営コンサルティング」と一口に言っても、大企業を対象に大手コンサルティング会社が提供している戦略系、業務系コンサルティングなどの大規模なコンサルティングから、「やる気」「整理整頓」「朝礼」など自己啓発系の経営コンサルティングまで、多様な形態があります。
当事務所が提供する「経営コンサルティング」は、中小企業を対象とした、財務データをベースに経営陣とともに経営計画を立案、実行、検証しながら経営改善をサポートする、というスタイルの「経営コンサルティング」となります。
当事務所では、経営計画策定の専用システム「MAP経営シミュレーション」を導入して、詳細かつ柔軟な経営計画の策定と実行管理をサポートします。
経営コンサルティング業務内容
各種経営分析
先ずは現状の企業診断として、各種経営実績値を分析して問題点を検証します。財務バランス、収益性、回転性、支払能力、生産能力など幅広い視点から過去5年間の数値変化や同業他社との数値比較を行い、現状の経営課題を財務の視点から見える化して、中期事業計画や経営改善策のベースとして活用します。
中期事業計画の立案
新規事業の検討、新店舗の開店、業務改善、事業再生など様々な状況における中期事業計画の立案をサポートします。経営者の新規事業や事業拡大のアイデアを設備、人員、資金などの要素ごとに検討して具体的な数字に落とし込み、明確な設計図を作りあげていきます。
A予算、B予算、C予算と同じプロジェクトでも前提条件の変化に応じた計画を検討してプロジェクト計画の精度を高めます。また、事業縮小や事業再生の計画も綿密に策定して、金融機関や取引先との交渉などもサポートします。
経営改善会議の運営
事業計画は実行管理を行いながら、随時現状に即して修正しながら活かしていかなければなりません。計画を作って終わりでは意味がありません。
予算や行動目標の進捗状況を確認すべく経営改善会議を定期的に開催する必要があり、当事務所では会議の資料作成、段取り、進行などをサポートします。
会社全体及び各責任者個人の数値目標や行動目標の達成状況の確認、未達成の要因分析を行い、改善策を検討していきます。
キャッシュフロー計画・改善
事業を営んでいく上で最も重要な要素の一つがキャッシュフローです。事業が不調の時はもちろん、順調な局面でもキャッシュフローの管理・計画はとても重要な事項となります。事業が不調で資金不足が見込まれるときは、早めに資金調達及び返済計画を立案のうえ金融機関等と交渉しなければなりません。
事業が順調で拡大していく過程では、現状の財務状況に応じたスピードで成長していけるように、与信管理・債権債務の回転期間管理・在庫管理などを徹底していく必要があります。
当事務所では、専用システムを活用して、前提条件に応じた1年後~5年後のキャッシュフローをシミュレーションすることが可能です。
経営コンサルティング事例
新規開業の事業計画コンサルティング
S社様の医療サービス事業新規開業にあたり、店舗条件、設備投資、人員計画、来客予想数などの諸要素を検討しながら事業計画を策定して、開業資金計画及びキャッシュフロー計画も策定のうえ、金融機関へ相談して開業資金を調達。開業後は損益分岐点・キャッシュフロー分岐点を修正しながら、予算目標設定をして月次予実管理を継続サポート。
工場移転計画策定
食品製造会社Y社様の工場移転に際して、移転に伴う不動産取得、設備投資、移転費用、労務問題、各種許認可など広範囲にわたる諸問題を他の提携専門家と共にワンストップでトータルサポート。移転後の事業計画書を策定して財務上の安全性を検証のうえ、移転計画を実行。
飲食店収益改善コンサルティング
小規模飲食店R様の赤字改善を図り、経営者と共に経営改善計画を立案。店舗イメージの改善、公告媒体の選定、メニューの見直し、従業員教育など現場レベルで改善項目を検討して計画書を策定のうえ、計画開始後の行動目標管理から数値目標管理まで定期的に改善会議を開催しながらコンサルティング。ホームページのリニューアルから従業員の待遇問題まで経営全般の諸問題について問題解決のサポート。
経営コンサルティングQ&A
経営改善を進めたいのですが、何から始めればいいですか?
先ずは現状を正確に把握する必要があります。商品、サービス、経営者、従業員、組織、業務手順、取引先などの非計数的な要素から、収益状況や財務状況などの計数的な要素まで現状を分析して具体的な課題を抽出します。現状を分析したうえで、会社の強み弱み、経営理念などを基に改善策を策定していきます。経営改善計画は、経営者や従業員の具体的な行動目標や期限設定が重要となり、実行チェックを継続していくことで改善を進めることが可能となります。
売上は伸びているのに資金繰りが悪化しています。何を改善すればいいのですか?
売上が伸びているからと野放図に経営していると、資金繰りに窮することが多々あります。回収と支払サイトの管理がずさんな場合や、取引先の質が悪化して不良債権が増加したり、無計画な仕入れや製造で在庫がアンバランスに増加してしまうと、資金繰りは悪化していきます。事業が順調で売上が増加している時でも、回収・支払サイトの管理、与信管理、在庫管理を適正に行っていないと「「勘定合って銭足らず」の状態になってしまいますので、事業計画策定と毎月の実績管理が重要となります。
2店舗目の出店を検討していますが、どのような点に気をつければいいですか?
最初の店舗が軌道に乗った勢いで2店舗目を出店すると失敗してしまうことがあります。事業の内容や規模によって2店舗目は1店舗目とは別次元で検討しなければいけないケースもあるからです。経営者兼プレイヤーの問題、信頼できるマネージャー、総務担当者、2店舗分のリスク管理・財務余力、各種業務の効率性確保など様々な要素を事前に検討すべきケースがありますので、各種要素を検討のうえシミュレーションすることをお勧めします。