FXの確定申告について解説
2022.1.5｜税務会計
個人がFX取引を行った場合の確定申告について、「利益が出た場合」「損失が出た場合」の2パターンに分けて解説します。
FXで利益が出た場合の確定申告
FX取引で利益が出た場合は、確定申告が必要となります。
FX取引の利益は、「申告分離課税」の「雑所得」となります。
申告分離課税とは、他の所得（給与所得や事業所得など）とは分離して税金計算を行う方法です。
税率は一律20.315%（所得税15.315％・住民税5％）となります。
FXで損失が出た場合の確定申告
FXの繰越控除
FX取引で損失が出た場合は、確定申告を行うことで、損失の繰越控除を受けることができます。
損失の繰越控除とは、損失が出た年の翌年以降3年間の利益と相殺することができる制度です。
注意点としては、繰越控除を受けるためには、控除の適用を受け終わるまでの期間は、FX取引を行ったか否かに関わらず、毎年継続して確定申告を行うことが必要となります。
FXの損益通算
複数の証券会社でFX取引を行っている場合は、各社の損益を相殺することができます。これを損益通算と言います。
損益通算を行うためには、確定申告を行う必要があります。
まとめ
FX取引を行った方は、利益が出た場合、損失が出た場合、いずれの場合も確定申告を行うか否かを検討すると良いでしょう。
確定申告を行う場合は、1月～12月の1年間の損益を集計して申告を行うことになります。
確定申告の法定期限は翌年3月15日となります。
