AIエージェントがすごいという話

おはようございます。本迫です。

本日はAIエージェントについて書きます。
AIネタは何回か書いてる気がしますが、今回はわりと本気で「これはすごい」と思っているので、その熱量のまま書いていきます。
※あくまで僕個人の感想です。

1.AIエージェントとは(これまでのAIとの違い)

これまでのAIは、聞いたら答えてくれる「相談相手」でした。
質問を投げる → 回答をもらう → 自分で作業する。という流れで、手を動かすのはあくまで人間の側です。
調べものの入口に使ったり、料理のメニューを考えてもらったりしてましたが、
メニューは考えてもらえても、包丁を握るのは僕でした。(当たり前ですが)

AIエージェントは、ここから一歩進んで「作業そのもの」をやってくれるAIです。
パソコンの中のファイルを読んだり、資料を作ったり、調べものをしながら表を埋めたり、
「目的」を伝えると、そのために必要な手順を自分で考えて、順番にこなしていってくれます。
途中で詰まれば自分で調べ直して、やり方を変えて、また進める。
イメージとしては、「答えを教えてくれる人」から「隣に座って一緒に仕事してくれる人」に変わった、という感じです。
パソコン上の作業であれば「包丁を握る」ところまでAIがやってくれるようになった。ここが決定的に違うと感じています。

2.AIエージェントの何がすばらしいのか

①手順を自分で組んで、自分で検証してくれる
僕は、情報を集める → 工程を組む → 作業する → ズレを検証する → 工程を直す、
というサイクルを回すのが仕事の進め方として理想だと思っているんですが、
AIエージェントはこのサイクルを自分で回してくれます。
作業してみて、結果を確認して、おかしければ直す。
言わなくてもやってくれるわけです。正直ちょっと悔しいです。

②面倒な「つなぎ」の作業が得意
例えば、会計ソフトAのデータを会計ソフトBに移すときに、科目や税区分の対応表を作ってデータを変換する、みたいな作業。
1件1件は難しくないけれど、量が多くて、ミスが許されなくて、とにかく神経を使う。
こういう「つなぎ」の作業は、これまで人間が気合でなんとかしていた部分です。
AIエージェントに任せると、ルールを確認しながら黙々と処理してくれて、
「この科目は対応先が判断できませんでした」と迷ったところだけ報告してくれます。
人間は「判断が必要なところ」にだけ時間を使えばいい、という状態が作れます。

③「やり方がわからない」が障害にならない
例えば、Excelのマクロを組みたいけど書き方がわからない、というときに、
これまでは「書き方を聞いて、自分で書いて、エラーが出て、また聞く」の繰り返しでした。
今は「こういうことがしたい」と伝えると、作って、動かして、エラーが出たら直して、完成品を渡してくれます。
「やり方」を知らなくても「やりたいこと」が言えれば仕事が前に進む。これはかなり大きな変化です。

④疲れないし、嫌な顔もしない
同じ作業を何度やり直してもらっても文句ひとつ言いません。
深夜でも休日でも動いてくれます。(だからといって人間が深夜に指示を出すべきではないですが)
仕事って、力関係の弱い人がムリを通すことでなんとか完遂されてしまうことがよくあるんですが、
そのムリの部分をAIに肩代わりしてもらえる可能性がある、というのは希望のある話だと思っています。

3.使うときに気をつけていること

すばらしいと言いつつ、仕事で使う以上は注意点もあります。

①1次情報で確認すること
AIが出したものの信ぴょう性は「噂のまた聞き」と同じ扱いです。これは前から変わらず。
エージェントは作業まで済ませてくれる分、「それっぽい完成品」が出てくるので、むしろ確認の重要度は上がっていると感じます。
最終的な税務判断は条文と事実関係を見て人間が行う。ここは絶対です。

②データの扱い
無料版のAIは入力内容がAIのトレーニングに使われてしまうものがあるので、お客様の情報は絶対に入れてはいけません。
業務で使う場合は、学習に利用されない契約・設定になっている法人向けのものを使う必要があります。

③任せきりにしないこと
AIエージェントは「部下」ではなく「道具」です。責任をとるのは使った人間です。
何をさせたのか、どういう手順で処理したのかを、人間側が説明できる状態にしておくことが大事だと思っています。
逆にいうと、「何をしてほしいのか」をちゃんと言語化できないと、AIエージェントもちゃんと動けません。
何を用意して、どう進めてほしいのかを先に想像しておく。AIへの指示出しはまさに「準備」の力が問われる場面です。

4.会計事務所としてどう考えるか

前は「会計ソフト会社がAI機能を載せてきたら使い始めればいい、無理に先行して取り入れる必要はない」と考えてました。
たしかそんなことをどこかで書いた気もします。
これは、半分は今も同じで、半分は変わりました。

同じ部分は、会計ソフトを変えてまでAIに寄せる必要はない、という点です。
ソフトの中の機能は、ソフト会社がそのうち載せてくれるのを待てばいいと思っています。

変わった部分は、AI単独でフォローできる幅が本当に増えたという点です。
複数のツールをつなぐ「はしご」の部分は自社開発が必要でコストが見合わない、と以前は思ってたんですが、
AIエージェントがその「はしご」を、その場その場で作ってくれるようになりました。
ソフトとソフトの間、ソフトの外にある作業は、もう待つ理由がなくなったと感じています。

5.おわりに

今日はAIエージェントについて書きました。
「税理士の仕事はAIに奪われるのか」という話題がよく出ますが、僕はAIエージェントを使ってみて、
奪われるというより「人間が判断に集中できる環境が整ってきた」と感じています。
小さな事務所、小さな事業者ほど、人手が足りない部分をAIエージェントで補える恩恵は大きいはずで、
小さな世界の税務がやりたいと思っている僕にとっては、とても心強い味方ができたなと思っています。

新しいものを試すのは趣味みたいなものなので、引き続きいろいろ使い倒してみます。

※補足
実はこの記事、ここまで全部AIエージェントに書いてもらっています。
僕がやったのは、これまで書いたブログのメモを置いてあるフォルダを渡して「僕っぽくAIエージェントのすごさを書いて」とお願いしたのと、
何回か「そこは僕っぽくない」とダメ出しをしたことぐらいです。
フォルダ作成からメモ書きの保存まで、勝手にやってくれました。
いかがでしたでしょうか。違和感なく読めていたなら、それが一番のすごさの証明だと思います。