人気が出たのは?

 初めまして、ミツダと申します。どうぞよろしくお願いします。

 今年はコロナウィルスの影響で「アマビエ」が話題になったので、類する話をしたいと思います。

 アマビエは江戸時代の熊本の海中から現れたとされる、長髪に鳥のような嘴を持ち、鱗のある胴体に3つ足の妖怪で、「もし疫病が流行したら、私の姿を描いた絵を人々に見せよ」という言い伝えがあるものです。
 ですが、このアマビエは「アマビコ」の派系ではないかという説があり、「アマビコ」は海中から現れて、七年間の凶作と人口の減少を予言し、避けるためには自分の絵姿を家に貼り朝夕に祈れと言ったとされています。
 他にも同様に疫病の流行の予言をしたとされる存在の類には「件」(くだん、くだべ)や「神社姫・姫魚」があります。
 
 しかし、他がアマビエほど話題にならなかったと感じるのは、その姿が現代人にも通ずる恐ろしさがあるからではないかと考えます。
 
 三つ足の猿の様な姿のアマビコ、半人半牛の姿の件、人面に2つの角と長い魚の体を持つ神社姫・姫魚では、インパクトがありすぎること、また人間に似すぎていることから、どこかペンギンを思わせるアマビエに「かわいさ」という観点で支持されなかったのではないか、と。
 
 かつては超自然現象と感じられ畏敬や恐怖の対象であった彼らは、私達が合理的に判断出来る事象が増えてくるにつれ、そのキャラクター性や物語性でもって存在を認知されるようになりました。現在では、疫病は得体の知れないものが原因ではなく、ウィルスに適切に向き合うことが重視されています。
 なので、恐れて縋るというネガティブな感情を持つのではなく、「かわいい」「応援したい」という好意的な感情を抱きやすい造形のものに惹かれるのではないでしょうか。
 
 長々と書いてしまいましたが、上記に挙げたものの他にも種類がありますので、気になった方は自分の好きな彼らを探してみてくださいね。
 
ミツダ